この記事は、戸建て住宅を検討している方のうち、土地探しから始める方に向けたものです。
多くの人にとって土地は一生に一度の大きな買い物。注意点は数え切れないほどあります。
今回はその中でも「これだけは!」という重要な項目に絞って解説しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
土地の種類
大きく土地は、分譲地と宅地に分けられます。今回は詳細は割愛しますが、非常に簡単に言うと、
分譲地:不動産会社などが土地をいくつかの区画に分けて、宅地用に販売している土地のこと
宅地:分譲地以外の宅地。古家がある場合もある。
です。
土地選びのポイント
土地の条件と聞いて、何が思い浮かぶでしょうか?
「土地の広さ」や「駅からの距離」が思い浮かぶ方が多いと思います。
電車通勤の方なら「駅からの距離」が重要になりやすい一方、車通勤やテレワーク中心の方であれば、「土地の広さ」などが重要になりやすいでしょう。
今回はあえてその2つ以外の条件についてお話します。一つは「災害ハザードマップ」、もう1つは「居住誘導区域」です。
災害ハザードマップ
せっかく建設した住宅も、大雨ですぐに浸水してしまったり、近隣の住宅火災ですぐに延焼してしまったりするようでは意味がありませんよね。そこで、各自治体が発行している、「洪水」「液状化」「火災」のハザードマップは確認するようにしましょう。
一例として、東京都北区の洪水ハザードマップは、こちらから見ることができます。
川の近くは、危険な赤色になっていることが分かります。可能な限り土地は、色が薄いエリアで見つけましょう。
ただし、全てのハザードのリスクがゼロという土地はなかなかありませんし、あったとしても高額になる傾向です。限られた予算内では、どうしても浸水リスクがあるエリアにしないといけない可能性もあります。
その場合は、少し床下を高く取ってあげたり、あるいは、水に対して浮く住宅を採用することも選択肢になります(一例:一条工務店の耐水害住宅)。
居住誘導区域
土地の広告には必ず「居住誘導区域」が示されています。
第一種住居地域、商業地域、準工業地域などがあり、いずれも一戸建て住宅を建てることは可能です。しかし、広さや駅からの距離、ハザードリスクが同じであっても準工業地域の方が安いことなどがあります。一体なぜでしょうか?
それは、商業地域や準工業地域では、遊戯施設や工場などができる可能性があるからです。
また、区画の境界も注意が必要です。たとえ住居地域であっても、それだけでは安心できません。
商業地域等が隣接していると、同様に近隣に遊戯施設等ができるリスクがあるからです。
閑静な住宅街のはずだったのに、にぎやかな施設が横にできてしまった、、といった事態にならないように、居住誘導区域は地図で必ず確認するようにしましょう。
一例として、東京都北区の居住誘導区域は、こちらから見ることができます。
土地の探し方
土地は必ず、余裕があるうちに調べることが大事です。
土地情報サイトの活用
SUUMOやホームズなどのサイトで、土地を探すことができます。
気になるエリアがあれば、ぜひ一度見てみるといいでしょう。駅からの距離や広さによって、価格の相場が見えてくると思います。
SUUMOはこちら、ホームズはこちらから、アクセスしてみてください。
実際に見に行ってみる
これは、ぜひ余裕があるうちに一度実践してみてください。
それも、不動産会社さんの方と一緒に見るのがオススメです。プロの解説を聞きながら見ることで、土地を見る目を養うことができます。
本格検討したときに初めて不動産屋さんと一緒に向かうと、冷静な判断ができない可能性があるので、早めの見学をオススメします。
※注意! 本格検討するときはスピード勝負※
もし本格検討したときに、気に入った土地を見つけた場合は、時間勝負になります。
なぜなら土地は、原則として早い者勝ちだからです。これだ!と思う土地があったときにすぐ動けるよう、情報収集を進めたいですね。
まとめ
多くの人にとって、土地は一生に一度の大きな買い物です。余裕があるうちに、積極的に情報収集から始めると良いでしょう。
広さや駅近、住環境など様々な要素がありますが、次第にその条件が絞られていくはずです。
後悔のない土地探しを実践してくださいね。