映画の概要
1999年公開のアメリカ映画。
ジャンルで言うと、ホラー映画。お化けがたくさん出てきます。
しかし、怖いだけではなく、見終わった後は心が温まったとすら感じます。
※以下、ネタバレあり。
この映画を選んだ理由
最近、自分自身に日常でちょっと大変なことがありました。
そこで、「現実から離れた映画が見たいなあ、ライトなホラー映画とかいいかもなあ、、」と、映画好きの知人に聞いたところ、勧められたのがこの映画でした。
ネタバレするな!というアドバイスだったので、あらすじは全く見ずにのぞみました。
あらすじ
が、ここではいったんあらすじです。
主人公は精神科医のマルコム。映画冒頭、彼は元患者に銃撃されます。もだえるマルコムでしたが、幸い恋人と一緒にいたので、救護してもらいます。
次のシーンは、翌秋。
銃撃された元患者の一件を後悔しているマルコムは、新しい患者と出会います。この患者が、不思議な能力”シックスセンス(第六感)”を持つ、少年コール。
そこから、マルコムとコールを中心に物語が展開されていきます。
印象に残った点①:マルコムとコールの心温まる関係
コールの特殊能力は、「死者が見える」というものです(物語の中盤で明かされます)。
母親含め誰にも言えない秘密でしたが、マルコムとのカウンセリングを経て、マルコムにだけはその秘密を明かすのです。
これは、マルコムが一生懸命コールと向き合った結果で、見ていて微笑ましいとすら感じる素敵な関係です。
印象に残った点②:映画全体にただよう絶妙な違和感
この映画は小さな違和感が小出しにされてきます。ただ、「あれ?」って思っても、すぐ次のシーンになり、また新しい違和感がやってきます。
例えば、マルコムと恋人の関係性。
マルコムはコールと一生懸命向き合う心優しい精神科医ですが、銃撃事件前は親密だった恋人と、銃撃事件後は、一緒に住んでいるのにも関わらず無視されるようになります。
その理由は具体的には描かれません。
マルコムは無視されたときなど、しばしば、仕方なく自室へ移動しようとしますが、自室へのドアは開きません。
イライラするマルコムですが、次のシーンではマルコムは自室に到達しています。
「あれ?」と一瞬違和感があるのですが、また物語が展開されていくので、「まあいっか。」と、時間と共に視聴者は忘れていくようにできています。
この違和感が、最後に一気に回収されます。
まとめ
この映画は、そのタイトルもあいまって、コールの「死者が見える能力(シックスセンス)」に一番注意が行くように作られています。
そこが、ポイントです。
見終わった後、おそらく、何回も巻き戻してみたくなると思います。
ホラー系が苦手な人も、考察する系が好きであれば、ぜひ見てみてください。
きっと最後は、「やられた!」となりながらも、心があたたまります。