素晴らしき哉、先生!

映画評

ドラマの感想です。

「素晴らしき哉、先生!」(テレビ朝日系、2024年7月期ドラマ)

主演の生田絵梨花さん目当てで拝見したドラマでしたが、期待を超える良いドラマでした。

※以下、ネタバレを含みます。

あらすじ

主人公の女性教師(りお)は急遽、高校3年の担任を引き受けることになります。

生徒は、就職組と受験組が半々で、ヤンキー気味の人もちょっといるけど、概ね普通の良い子たち。

最初は、あまりの忙しさから「辞めてやる!」と思っていた主人公が、仕事とプライベート共に奮闘する中で、徐々に教師の魅力に気付き、最終的に、「素晴らしき哉、先生!」となるお話です。

印象に残った点:ドラマチック過ぎない”現実主義”な展開

スーパー教師が1話完結でどんどん仲間を増やす!、というよくある展開ではなく、

複数の問題が並行して発生して、

「暴力事件から更生して大学受験を目指すと思いきや、やっぱりやめる」

「警察沙汰を回避するパターンと思いきや自首してあっという間に転校する」などもあったり、

等身大の先生を軸とした、リアリティがある展開でした。

万引き、ケンカといったベタベタな問題だけでなく、

教師の長時間労働、地域のクレーマーへの対処、パパ活、闇バイト等々、イマドキな問題も、

かなり詰め込まれています。

よく8話という短いドラマで詰め込んだなあと思いますが、それほど無理に感じられませんでした。

気になった点:高校教師にしては手厚すぎる?

主人公のりおが、3者面談や生活指導に非常に手を焼いているように描かれていましたが、

小学校ー中学校並みの手厚さに感じられました。

教師の過労問題を意識しての描写だったと思いますが、

高校は、ひとりひとりにそこまで手厚いサポートはしないのでは?と少し気になりました。

※強いて言えば、です。

まとめ:

教師の働き方、現代の学生にまつわる問題について考えさせられる良いドラマでした。

また、生徒たちは基本いい子で、愛着もって見れる子たちで、週を追うごとに魅力が増していきました。

自分の学生時代と重ねても、自分の子ども世代と重ねても、どちらでも楽しめる作品です。

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