読書記録001_『成瀬は天下を取りにいく』

書評

※この記事は、本の感想・レビューです。※

【本の詳細】

タイトル:成瀬は天下を取りにいく

著者:宮島未奈

出版社:新潮社

公式サイト:https://www.shinchosha.co.jp/special/naruten/

本の概要

滋賀県大津市在住の女子学生(中学~高校)を主人公とした、”独特”な青春小説です。

この本を選んだ理由

表紙の埼玉西武ライオンズのユニフォームを着た女の子に目が留まったからです。

なお、主人公は山川穂高のユニフォームを、親友は栗山巧のユニフォームを、それぞれ着用しています。

心に残った箇所

物語の序盤に出てくる、主人公・成瀬あかりのこの目標が最も印象に残りました。


(成瀬が)小学校の卒業文集に書いた将来の夢は「二百歳まで生きる」だった。冷凍保存や人体改造など何らかの処置を施すのかと思ったら、素のおばあちゃんとして、二百歳まで生きるつもりだと言う。


これを聞いた瞬間、「…ん? 遠い将来ならともかく、いくらなんでも現在の技術じゃ無理だろう….」というのが率直な感想でした。

ただ、その後改めて出てくる成瀬のセリフを聞いて、少し気持ちが変わりました。


「本気で生きたいと思えば、ひとりくらい達成できるのではないか?」

※Audibleで聞いてメモを書きそびれため、正確な引用ではありません。ご了承ください。


確かに、「どうせ無理だろ」と思わないで、「絶対200歳まで生きるぞ」と思えば、寿命は案外伸びるのかもしれませんね。

そういった本気の気持ちをこれからもずっと大切にしたいものです。

本を読んで感じたこと

本を読む前は、「無茶してはいけない。現実的に生きよう」という気持ちが強かったです。

ただ、「200歳まで生きる」という破天荒な目標への挑戦を続ける成瀬の姿に、胸を撃たれました。

本来生きるって、自由なものですよね。実績があろうがなかろうが、「こうしたい!!」と思ったらどんどんチャレンジできる人間になりたいなあ、なんて思いました。

これからは、やりたい目標があったら、すぐに無理だと諦めずに、「そのために何ができるか?」自問していきます。

まとめ

この本を読むことで、「人生は自由だ」ということに気づかされました。

「単調な日々だなあ」、「やりたいことがないなあ」と思っている人におすすめです。

また、滋賀県のローカルネタが豊富なので、近隣エリアの人は、より楽しめるかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました